スタートアップが挑戦すべき!今すぐ始めるCSRの新しいカタチ
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CSR って聞くと、大企業の取り組みってイメージ、ありません?
大きな予算をかけて、環境保護や社会貢献活動をしますよって感じ。
私自身も、独立前は「CSR は一部の大企業だけのもの」って、ちょっと斜に構えて見ていました。
でも、2016 年に担当したクライアントの CSR イベントが、SNS でめちゃくちゃバズったんです。
これを機に、「これ、デジタルを使えば、もっと多くの企業が CSR で面白いことできるんちゃう?」って確信しました。
そんなわけで、独立してからは、スタートアップから大手まで、さまざまな企業の「デジタル×CSR」を応援しています。
さて、この記事では、そんな私の経験をふんだんに盛り込みながら、「スタートアップ × デジタル × CSR」の最前線について、皆さんにお伝えしていきますね。
- CSRを始めたいけど、何から手をつければいいか分からない…
- ウチみたいな小さい会社でも、意味のあるCSR活動ってできるの?
- せっかくCSRをやるなら、企業イメージも良くしたい!
こんなモヤモヤを抱えている、そこのあなた!
最後まで読めば、きっと「これならウチもできるやん!」っていう、具体的なヒントが見つかるはずです。
目次
スタートアップだからこそ狙えるCSRの魅力
大企業と違って、スタートアップには、スピード感と柔軟性という強力な武器があります。
意思決定も早いですし、新しいアイデアをどんどん試せる土壌がある。
スピード感と柔軟性で実現する社会貢献
「思い立ったが吉日」の精神で、すぐに社会貢献活動をスタートできるのは、スタートアップならではの特権です。
→ 地域の清掃活動に参加する
→ フードロスの削減に取り組む
→ 災害支援にいち早く対応する
こうした活動を通じて、社会的な課題にスピーディーに対応できます。
また、大企業と比べて、スタートアップは意思決定のプロセスがシンプル。
そのため、柔軟に方向転換しながら、より効果的な施策を実行することが可能です。
企業ブランディングとユーザーの共感を同時に獲得する仕組み
スタートアップが CSR 活動に取り組むもう一つの大きなメリットは、企業ブランディングとユーザーの共感を同時に獲得できることです。
表:スタートアップの規模別おすすめCSRアクション
企業規模 | おすすめCSR活動例 | 得られる効果 |
---|---|---|
従業員10人未満 | 地元の清掃イベントに毎月参加 | 地域からの認知度向上 |
従業員50人未満 | オフィス周辺の植樹活動を四半期に一度実施 | 環境意識の高い企業イメージの醸成 |
従業員100人以上 | NPOと連携したオンライン教育プログラムの無償提供 | 若年層ターゲットへのブランド訴求力強化 |
ここでちょっと、私が応援している企業さんの例を紹介しますね。
従業員数 20 名ほどの、ある IT スタートアップさん。
月に 1 回、オフィス近くの公園でゴミ拾いイベントを始めたんです。
最初は社員だけでこじんまりとやってたんですが、SNS で活動の様子を発信し続けるうちに、地元の学生さんや、近隣の企業さんも参加してくれるようになって。
今では、ちょっとした地域コミュニティに成長しています。
このように、小さな一歩が、企業と地域のつながりを生み、それが結果的に大きなブランディング効果につながるんです。
デジタルで拡散!CSR活動をワクワクさせる方法
「CSR 活動をやっているけれど、なかなか知ってもらえない…」
そんな悩み、よく聞きます。
でも、大丈夫。
デジタルツールをうまく活用すれば、少ない予算でも、多くの人に皆さんの活動を「ワクワク」と一緒に届けられます!
SNSマーケティングの活用:少予算でも大きなインパクト
SNS は、スタートアップの CSR 活動を広く知らせるための、強力なツールです。
- TikTok
これらのプラットフォームを戦略的に使い分けることで、ターゲットに効率よくリーチできます。
「でも、SNS 運用って難しそう…」
確かに、やみくもに投稿するだけでは、効果は期待できません。
大切なのは、各プラットフォームの特性を理解し、ターゲットに合わせてコンテンツを最適化すること。
例えば、Instagram なら、活動の様子を魅力的な写真や動画で視覚的に伝えるのが効果的。
一方、Twitter なら、リアルタイムな情報発信や、ユーザーとの積極的なコミュニケーションが重要になります。
ここでちょっとしたテクニック。
ハッシュタグをうまく活用すると、皆さんの活動に興味関心がある人たちに、効率よく情報を届けられます。
表:主要SNSプラットフォーム別 投稿戦略のコツ
SNSプラットフォーム | 利用ユーザー層の特徴 | 投稿戦略のコツ |
---|---|---|
Instagram(インスタ) | 10~30代の女性比率が高い | 写真・動画を重視。ハッシュタグは関連性の高いものを5~10個。ストーリーズも活用 |
Twitter(ツイッター) | 10~50代まで幅広く利用 | リアルタイム更新。ハッシュタグはトレンドを意識して3個程度。リプライ・RTで積極的に交流 |
Facebook(フェイス) | 30~50代の利用者が比較的多い | 長文投稿もOK。イベントページ作成、グループ活用。ターゲット広告で効果を最大化 |
TikTok(ティック) | 10代~20代の若年層が中心 | 短尺動画でキャッチーに。流行の音楽・エフェクト活用。ハッシュタグチャレンジで拡散 |
さらに、インフルエンサーとコラボレーションするのも効果的です。
皆さんの CSR 活動に共感してくれるインフルエンサーに、情報発信に協力してもらえれば、より多くの人々に活動を知ってもらうことができます。
Webコンテンツ企画術:読み手を巻き込むストーリーテリング
SNSだけでなく、自社のウェブサイトやブログも、CSR活動の情報発信に大いに活用できます。
ポイントは、読み手を引き込む「ストーリーテリング」。
ただ単に活動内容を報告するのではなく、そこに至るまでのストーリーや、関係者の想いを織り交ぜながら、共感を呼ぶコンテンツを制作しましょう。
具体的には、以下のようなコンテンツがおすすめです。
1) CSR活動の背景や目的を説明する記事
2) 参加した社員や受益者のインタビュー
3) 活動の様子を伝える動画や写真ギャラリー
4) CSR活動の成果をまとめたレポート
これらのコンテンツは、単に情報を伝えるだけでなく、企業の理念や価値観を伝える重要な役割を果たします。
例えば、こんな切り口はどうでしょう?
なぜ私たちは、この活動を始めたのか?
それは、ある社員の原体験にさかのぼります…。
このように、ストーリーで語ることで、読み手は、単なる情報としてではなく、一つの物語として CSR 活動を理解し、共感してくれるでしょう。
成功へ導くストーリー設計のポイント
ユーザーの共感を呼び、参加を促すためには、心を動かす「ストーリー」を設計することが大切です。
ここでは、スタートアップが CSR のストーリーを設計する際に、特に意識すべきポイントをお伝えします。
スタートアップの“背景”を伝える:共感を呼ぶ物語づくり
まずは、皆さんのスタートアップが、なぜその CSR 活動に取り組むのか、その「背景」をしっかりと伝えることが重要です。
- 創業者の想い
- サービスや製品に込められた願い
- 社員が大切にしている価値観
これらを丁寧に、そして正直に伝えることで、ユーザーは皆さんの活動に共感し、応援したいと思ってくれるでしょう。
「でも、ウチの会社、そんな大層なストーリーなんてないし…」
いえいえ、そんなことはありません。
どんなスタートアップにも、必ず「想い」があるはずです。
私たちの会社は、〇〇という課題を解決したい、という一心で立ち上げられました。
創業当初は、なかなか理解されず、苦しい時期もありました。
でも、私たちは諦めませんでした。
なぜなら、〇〇という社会を実現したい、という強い想いがあったからです。
こんなふうに、皆さんの「原点」を伝えることで、ユーザーは皆さんの活動に、より深い共感を持ってくれるはずです。
UI/UXデザイン視点から考える参加型プロジェクト
ただ情報を発信するだけでなく、ユーザーが実際に CSR 活動に参加できるような「仕掛け」を作ることも大切です。
その際に役立つのが、UI/UX デザインの視点。
- ユーザーが参加しやすい導線設計
- 参加のメリットを分かりやすく提示
- ゲーム感覚で楽しめるコンテンツ
例えば、こんなのはどうでしょう?
- ゴミ拾いイベントの参加者を募集するページでは、参加方法をステップごとに分かりやすく説明。
- 参加者には、オリジナルグッズをプレゼントしたり、SNS で使えるデジタルバッジを配布したりして、参加のメリットを分かりやすく提示。
- 集めたゴミの量をポイント化して、ランキング形式で表示するなど、ゲーム感覚で楽しめるコンテンツを提供。
このように、UI/UX デザインの視点を取り入れることで、ユーザーはより楽しく、積極的に CSR 活動に参加してくれるようになります。
ちょっとした工夫で、参加のハードルをぐっと下げられる。
これって、まさにスタートアップの得意技ちゃいます?
具体的な事例から学ぶCSRの新しいカタチ
これまでお話してきたことを、実際の事例で見てみましょう。
関西を拠点とするスタートアップを中心に、デジタルをうまく活用して、ユニークな CSR 活動を展開している例をピックアップしてみました。
イベント告知が爆発的に拡散したスタートアップ事例
大阪市内のとある IT スタートアップ「A 社」は、プログラミング教育を軸に事業展開しています。
彼らは、地域の子供たちを対象にした、無料のプログラミング教室を定期的に開催しています。
この教室の告知、実は、ほとんど予算をかけずに、SNS だけで行っているんです。
ポイントは、以下の 3 つ。
- ターゲットである保護者層が多く利用する Facebook を中心に情報発信
- 教室の楽しさが伝わる、子供たちの笑顔あふれる写真を毎回投稿
- 参加した保護者の声を積極的にリツイートし、口コミを増幅
特に、保護者の声は強力です。
「子供が初めてプログラミングに触れ、目をキラキラさせていました!」
「スタッフの皆さんがとても優しく、安心して子供を預けられました。」
こうしたリアルな声が、他の保護者の参加意欲を高め、結果的に、毎回定員オーバーになるほどの人気イベントに成長したんです。
この事例から学べるのは、SNS の特性を理解し、ターゲットに合わせた情報発信をすることの大切さですね。
フェアトレードや地域貢献など、多彩な取り組みの紹介
他にも、関西には、ユニークな CSR 活動に取り組むスタートアップがたくさんあります。
表:関西スタートアップのユニークなCSR活動例
企業名 | 事業内容 | CSR活動 | 特徴 |
---|---|---|---|
B社 | カフェ運営 | フェアトレードコーヒーの提供、地元アーティストの作品展示 | コーヒーを通じて、生産者と消費者の「顔の見える関係」を構築 |
C社 | アパレル | 服の端材を使ったアップサイクル商品の制作、販売 | デザインの力で、廃棄されるはずだった素材に新たな命を吹き込む |
D社 | Webマーケティング | 地元商店街のウェブサイト制作・運用を無償でサポート | デジタルマーケティングの知見を活かして、地域経済の活性化に貢献 |
これらの事例に共通しているのは、自社の事業内容や強みを活かしながら、社会貢献活動を展開していること。
そして、その活動をデジタルで発信することで、多くの人々の共感を呼び、企業価値を高めることに成功しています。
参考:「株式会社天野産業はCSR活動にも積極的だと評判!どんな活動をしているの?」では、地域社会への貢献、女性や高齢者の雇用促進などCSRに積極的に取り組む企業について紹介されています。
こうした声が、企業とユーザーの間に、強い絆を生み出しているんですね。
即実行OK!CSRプランを作るための実践ステップ
さぁ、いよいよ実践編です。
皆さんのスタートアップでも、すぐに CSR 活動を始められるように、具体的なステップを解説していきますね。
社内外インタビューで見えてくる“強み”と“想い”
まずは、皆さんのスタートアップの「強み」と「想い」を再確認することから始めましょう。
- 社長や社員へのインタビュー
- 顧客や取引先へのアンケート
これらを通じて、自社の事業が社会に提供できる価値や、社員が大切にしたい想いを、じっくりと掘り下げてみてください。
「そんな時間、ないで!」
と思うかもしれませんが、ここを丁寧にやるかどうかが、この後の CSR 活動の成否を分けると言っても過言ではありません。
例えば、こんな質問を投げかけてみてください。
- 社長インタビュー
- 創業のきっかけは?
- どのような社会を実現したい?
- 会社として大切にしている価値観は?
- 社員インタビュー
- 入社の決め手は?
- 仕事のやりがいは?
- 会社に期待することは?
- 顧客アンケート
- なぜ当社の商品・サービスを選んだのか?
- 当社に期待することは?
これらの質問への回答をじっくり分析することで、皆さんのスタートアップならではの「強み」と「想い」が見えてくるはずです。
このプロセス、時間と手間はかかるけど、めっちゃ大事。
ここで見つけた「強み」と「想い」が、皆さんの CSR 活動の「軸」になりますから。
インフォグラフィックや動画を使った分かりやすい情報発信
「強み」と「想い」を明確にしたら、それを分かりやすく、魅力的に伝えるための「情報発信」を考えましょう。
ここでは、特に効果的な、インフォグラフィックと動画の活用法をご紹介します。
1. インフォグラフィック
インフォグラフィックは、情報を視覚的に分かりやすく伝えるための、強力なツールです。
- 数字やデータをグラフやチャートで表現
- 複雑なプロセスを図解
- ストーリーをイラストで展開
例えば、皆さんの CSR 活動の成果を、インフォグラフィックで表現してみましょう。
「私たちの活動で、〇〇トンの CO2 を削減しました!」
「〇〇人の子供たちに、教育の機会を提供しました!」
こうした成果を、数字だけでなく、視覚的に表現することで、より多くの人々の共感を呼ぶことができます。
2. 動画
動画は、ストーリーを伝え、共感を呼ぶための、最も効果的な手段の一つです。
- 社員のインタビュー
- 活動の様子
- 受益者の声
これらを組み合わせることで、皆さんの CSR 活動を、よりリアルに、より魅力的に伝えることができます。
例えば、こんな動画はどうでしょう?
社員のインタビュー:「私たちがこの活動を続ける理由」
活動の様子:「〇〇イベント、大盛況でした!」
受益者の声:「この活動のおかげで、私の人生が変わりました!」
動画は、インフォグラフィック以上に、人々の感情に訴えかける力を持っています。
皆さんの「想い」を、動画で力強く発信しましょう!
まとめ
さて、長々とお話してきましたが、そろそろまとめに入りましょう。
これからの CSR は、「スタートアップ × デジタル」が、めっちゃ面白い!
- スピード感と柔軟性を活かして、今すぐ社会貢献を始められる。
- デジタルツールを駆使すれば、少予算でも大きなインパクトを生み出せる。
- ストーリーテリングで共感を呼び、企業価値を高められる。
この記事を通じて、皆さんにそんな可能性を感じてもらえたら、嬉しいです。
そして、皆さんのスタートアップならではの「強み」と「想い」を活かした、ユニークな CSR 活動が、ここ関西からどんどん生まれてくることを、心から願っています。
さぁ、小さな一歩からで大丈夫。
皆さんの「想い」を、デジタルに乗せて、世界に発信していきましょう!
それが、きっと大きな波紋を呼び、より良い社会の実現につながるはずです。
一緒に、ワクワクする未来を創っていきませんか?